検索連動広告を出す時には

Aリサイクルさんではオーバーチュアなどの検索連動広告は出していないとのことですが、前向きに検討することをおすすめしました。

商品特性としてブランド名またはその中の商品種類名で検索される可能性が高いことから、広告をクリックして表示される先はトップページではなく個別の商品ページにした方が良いと思います。お客さんはその商品そのものを探しているのであり、トップページに誘導するだけではそこから自分で探し出すというストレスが生じます。キーワードによってはトップページに飛ばしたほうが良い場合もありますが、全てトップページに飛ばすだけでは効果が下がると思います。

ただ、商品数があまりにも多くすべての商品に対して大量のキーワードを登録・管理するとなるとそれもまた多大なコストがかかります。売上やアクセスログを見ながら効果の高そうなところにはコストを投じ、それ以外の部分には誘導するのはカテゴリ別の商品一覧程度に留めて後はお客さんにお願いするなど線引きが重要です。

設定コストなども含めて最も効果的な広告の出稿方法を考えるのが良いかと思います。

検索連動広告は入札制のため、人気のキーワードは1クリックあたりの単価が高く、不人気のキーワードは安くなります。広告管理の手間をはぶくためにお金のかかる人気キーワードを狙う方法もありますし、細かく広告キーワードを設定して広告費を安く抑える方法もあります。

商品特性、競合の状況、社内の体制などを考えてどのような広告戦略でいくのかをよく検討しましょう。

広告を出すか

Aリサイクルさんでは雑誌広告は出しているもののネットの広告は出していないとのこと。非ネット媒体は効果測定がしずらいため雑誌広告がどれほどの効果をあげているかはわかりませんが、ネットの広告は既存の広告よりも効果が高いということから急成長しているものと思われますのでネット広告を検討することをおすすめしました。

特にブランド名で検索してくる方が多い商品特性なので、検索してみて競合が多く上位に表示されるものなどに関しては広告を出すことで直接お客さんにアプローチするのも有効だと思います。

現在のネットショップにおいて一番有力な入り口は検索連動広告です。ヤフーやグーグルなどの検索サイトで検索するキーワードに対し広告を表示するもので、クリックされて初めて課金されます。最安値は1クリック9円から広告が出せるなど場合によってはかなり安価に集客を行うことができます。

現在の日本においてはヤフー中心の「オーバーチュア」、グーグル中心の「アドワーズ」の2種類が主な検索連動広告のシステムです。日本ではヤフーの方が利用者が多いこともありオーバーチュアをまず使ってみるのが良いかと思います。

個別商品ページ

Aリサイクルさんはアメリカンコレクティブの食器をメインに取り扱ってらっしゃいます。その商品特性から、個別商品ページは写真・文章ともに重要です。

Aリサイクル

文章に関しては、お店の方がお客さんの立場だった時に知りたいこと、または過去お客さんからのやり取りで聞かれたことなどを参考にして、お客さんが求める文章を書いているとのこと。個々の商品について丁寧に説明文を書かれていて、とても良いと思いました。

写真に関してはもうちょっと大きなものがわかりやすく見たいと思いました。一番上にほどほどの大きさの商品写真がある他は下のほうにあるサムネイル画像をクリックして初めて他の写真が見れます。また、他の写真に関してもコレクティブ商品という特性から、商品のキズなど問題部分を基本的にクローズアップされています。

そこで提案したのが、まず商品写真をクリックしなくてもスクロールするだけで大きなものを見れるようにできないかということ。これはHTMLが文章部分で許可されていればできますが、システム次第だと思います。ただ、もしできればお客さんがそれぞれの写真をチェックする手間がかなり減ります。

また、写真自体に関してももっと欲しくなるような良い写真を先に多く出しておいた上で、最後に問題部分もお伝えする、という方が買う気になるのではないかと思いました。やはりモノを買うときは「欲しい」と思うのが先です。その後で、この商品を買うのに問題はないかをチェックしていくわけなので、写真の出し方も工夫したほうが良いと思います。

商品の個別ページは写真や文章に特に注意しましょう。写真に関してはできるだけ大きな写真をたくさん載せることで、目の前に商品がないネットの向こう側にいるお客さんが商品を知る手がかりになります。ストレス無く商品の情報を入手してもらえるように工夫しましょう。

リアルタイムでの動画配信

Aリサイクルさんはアメリカンコレクティブの食器をメインに取り扱っていらっしゃいますが、在庫数が多いのもメリットのひとつとのこと。それを活かす方法として、リアルタイムの動画配信なども面白いのではないかと思いお伝えしました。

Aリサイクル

パソコンに数千円程度のウェブカメラを付けることで、動画配信サイトに登録するだけで簡単にネット上で動画を配信できます。有名なのはUSTREAMというサービスです。

例えば対応ができるときは動画配信をしておいて、その様子をネットショップ内に流しておきます。興味を持ったお客さんは画面付近にある枠に文字を入力するだけで簡単にコメントを送信することができるので、例えば「コーヒーカップが欲しいんですけど」などと入力するとお店の方がパソコンを持って在庫のエリアに行き、こんなのがありますよと見せることもできます。

ネット経由ということでまだまだ画質がそれほど良くないため細かい部分まで見るというわけにはいかないかもしれませんが、だいたいの大きさや関連商品の品揃えなどがひと目でわかるというメリットもあります。また、実際にお店に訪れているような感覚もあり、珍しいことからもしかしたら面白い店ということでクチコミで広がるかもしれません。

インターネットの世界は日々新しいサービスが生まれ、進化しています。もしかしたら自社の商品特性と組み合わせればとても便利に使えるサービスがあるかもしれません。今どんなものがあるのか、一度時間を取って調べてみるのも面白いかもしれません。

アクセスログの解析

Aリサイクルさんはログ解析を行っているかを聞いたところ、複数のログ解析システムを組み込んでログを取ってはいるとのこと。ログ解析が重要なネットショップでもログを取っていない方も多い中、これはすばらしいと思いました。しかし、ログを取ってはいるものの時間もなく分析にはあまり使っていないとのこと。

せっかくログを取っていることですし、分析してサイト改善の判断に利用することをおすすめしました。

アクセスログは、今日は○○人来てページビューが○○だった。だけで終わっている方も多いと思います。サイト全体の勢いはつかむことができますが、そこからは改善のしようがあまりありません。

とても大切なのが、ネットショップに来たユーザーごとの動きをチェックすること。どんなキーワードでネットショップに来て、どのページをどのくらいの時間をかけて見てまわり、その結果商品を購入したのかいなくなってしまったのか。

もちろんすべてのお客さんのログを見て回ることはできませんが、購入に至ったお客さんだけを追って各ページの重要性を分析したり、特定の検索キーワードごとにお客さんを追って顧客特性を分析したり。

ともかくユーザーごとのログを分析することでサイト改善の判断に使うことができます。日々の運営にプラスしての大変な作業ではありますが、週1や月1などルールを決めてでも定期的に行ったほうが良いと思います。

ポイントシステム

Aリサイクルさんではポイントシステムを導入されていました。購入時や会員登録などでポイントが付き、購入時にポイント分値引きされるというもの。

Aリサイクル

ポイントは、100円ごとに1ポイント付き、1ポイント5円で利用できるとのことです。

これもよくあるサービスなのですが、お客さんにとっては1ポイント1円にした方がわかりやすくないでしょうか?頻繁にこのポイントを使うお客さんなら問題ありませんが、利用しているそれぞれのお店でポイントを持っているお客さんはどこのお店がどんなポイントシステムかをなかなか覚えていません。そんな時、直感的にわかりやすいのが1ポイント1円なのではないかと思います。

システム的に変更は可能らしいのですが、既存のお客さんに周知する必要があったりと途中変更はコストがかかります。どのようにするかはお任せしました。

お客さんは自社以外のお店も多数使っていることを考えると、ポイントシステムもわかりやすくしたほうが双方にメリットがあります。

会員募集

Aリサイクルさんでは会員向けのポイントシステムを導入していました。ポイント還元率など競合に比べてかなり条件の良いサービスだったのですが、思ったより利用されていないとのこと。ネットショップを拝見してアピール不足だと思いました。

相談時のトップページにはポイントシステムについての案内が下記のように書いてありました。
Aリサイクル

「特典いっぱい」と書いてあるものの、具体的には何もわかりませんし、詳細を見るのにも自分でリンクを探さなければいけないということから、このお知らせが目に入ったとしても「会員登録をしよう」や「会員登録したらどうなるんだろうか」と思う方が少なかったのではないでしょうか。

改善案として挙げたのが、まず1文目の「Aリサイクルよりお知らせ」は見ればわかることなので削除し、ここで伝えたいことである「メンバー登録について」に変えた方が良いということ。そして特典を具体的に列記し、詳細及び登録画面へのリンクを記述することで気になった人がすぐその画面に飛べるようにしてはどうかと。

そして修正をされたのが下記です。
Aリサイクル

前のものよりお客さんにとってのメリットがすぐわかり、メンバー登録を行っていただきやすくなっていないでしょうか。

また、トップページだけだと検索などで直接商品ページにたどり着いた方にはわかりにくいです。ということで、サイドバーにも常時表示してはどうかとお伝えしました。そして表示されたのが下記です。
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せっかくお客さんにメリットのあるサービスですのでわかりやすい場所に設置した方が双方にとって良いと思います。

お客さんにとってメリットがあることは、お客さんが欲する情報です。わかりやすい場所にわかりやすく書くことで、お店側からの提案をスムーズにお伝えできます。

文字の大きさ

Aリサイクルさんは、商品単価が高いこともあり若い方ばかりではなく少し年齢層が上の方も多いそうです。そこで気になったのが文字の大きさです。

Aリサイクル

文字はやや小さめだと思います。しかも丁寧に説明を書かれているので、文字数は多い方ではないかと。できるだけ多くの人に多くの商品を見てもらう方が良いかと思うので、文字を大きくして見やすくするのも良いのではないかとご提案しました。

文字が大きくなるとその分一度に表示される文字数も減りますし、デザインが悪く見えることもあります。文字の大きさというのは小さいほうがサイトのデザインとしては美しく作りやすいのです。文字を大きくすると、どうしてもデザイン的に劣るような印象を受けることが多くなります。

しかし、ネットショップの場合はデザインを気に入ってもらうより商品のことを知ってもらうことの方が大切です。思い切って見やすくするために文字を大きくするのもひとつ方法ではないでしょうか。

写真撮影

Aリサイクルさんは1点もののアメリカンコレクティブ食器ということで、写真が非常に重要な商品を販売してらっしゃいます。

Aリサイクル

写真撮影においては非常に苦労されているようですが、ある程度簡単に手を加えられそうなポイントは背景でした。

背景に植木鉢が移りこんでいます。おそらく雰囲気を出すために意図的に入れられたのだと思いますが、商品以外のものが写りこむことにより視線が商品に集中しにくくなるというデメリットがあります。イメージ写真として商品以外の小物を入れることは有効ですが、背景と商品をしっかりと分けることも商品自体を際立たせるには有効です。

商品数が少なければプロに撮影を頼むというのもひとつの方法ですが、Aリサイクルさんは商品数が多く、しかもどんどん入れ替わるため自社で撮影をするしかありません。店舗の一角に常設の写真撮影セットを準備しておくことも便利だとお伝えしました。

ネットショップにおいて商品の魅力を伝える最大の手段が写真です。どんなに良い商品でも写真が悪ければ魅力を伝えることができません。ネットショップを運営するにあたり、写真にはかなり気をつかいましょう。商品写真のポイントは以下の4つ。

・光(ライト、光を反射させるレフ板など)
・背景(撮影時に後ろにおいておく専用の布や紙。単色やグラデーション)
・デジカメ(できれば一眼レフ。コンパクトデジカメでも可)
・三脚(室内だと手ぶれしやすいので固定して撮影)

自社商品の大きさや特性に合わせて、キレイな写真が撮れる環境を作りましょう。

売り切れ商品の取り扱い

Aリサイクルさんの商品一覧に、売り切れ商品が多数ありました。

Aリサイクル

これはどうするかが非常に難しいところです。売り切れを表示することで、購入しているお客さんが多いことをアピールすると同時に現在在庫がなくてもどのような商品を取り扱っているのかがわかります。また、売り切れ商品でも検索で訪れる方はいらっしゃいますのでそこから別の商品の購入につながるかもしれません。

一方、売り切れが並んでいることで在庫のある商品が見にくくなってしまうデメリットもあります。

これは一長一短なのでどちらが良いとはいえませんが、バランスを見て調整するということでしょうか。売り切れ商品の中には今後取り扱う予定の無いものもあったようなので、それは外すことをおすすめしました。

売り切れ商品もアピールしつつ邪魔にならないように、表示順で売り切れ商品を一覧の下部にずらすことができそうならその方が良いかもしれませんとお伝えしました。

商品アピールと見やすさとどちらを取るかのケースです。ネットショップ運営おいては「必ずこうしたほうが良い」という方法ばかりではなく、「どちらを取るか」といった選択を迫られることが多々あります。手間はかかりますが確実なのは、両方やってみてデータを分析し、数字から正解を導き出すという方法です。